大人の表現
05 15, 2009
パソコンを修理に出しに行ったとき、
技術者さんがわが愛機を見て
「ずいぶん大切に使っていますね。」
と言いました。
丁寧に使っている…、とホメてくれているのかと
思って ニコニコしていたのですが
そこへ通りかかった他の技術者さんが
「はー、年代物だね こりゃ!」と一言。
あっ、「大切に使っていますね」というのは
「こんな古いのをまだ使っている」という
ことだったのですか!
「大人の表現」って油断なりませんわ。
字においても「大人の表現」はありますね。
「個性的な字ですね。」
「味のある字ですね。」
と言われて ホメられたー と
無邪気に喜ぶわけにはいかない、
恐ろしい「大人の表現」。
私が通っているとあるお稽古ごとの先生が
見事な金釘流なのですが
そこは大人の弟子たち、
そのことには全く触れずにおりました。
が、ある日 新しく入門なさった
京都出身の男性が 先生の字を見て
「先生の字はまるで良寛さんの字のようですね。」
とおっしゃった!
さすがは京都のご出身。
周りにいた弟子一同、
はぁー そういう「大人の表現」があるのねー、と
心の中でたいそう感心(?)したものです。