はじめてのおてほんなし
旧正月まであと二週間。
買い物をすると オマケにお年玉袋をくれる店が
多くなります。
いろいろなお年玉袋がもらえて
うれしいことはうれしいのですが
できれば 外側でなく
中身がほしいなあ。
さて、かわいいにゃんこの画像のあとには
かわいくない清書の画像。
恥ずかしすぎるから小さい画像にしちゃえ。
でも、クリックで拡大します。
この二枚の清書は 同じ年、同じ月に書いたものです。
左は お手本なし。
右は お手本を見ながら書きました。
ほぼ同じ日に書いているのに
お手本があるのとないのとでは
この差。
お手本なしのほうの
おどおどした たどたどしい書きぶりが
微笑ましい。
(自分に甘いタチですみません。)
左は
山下先生のもとでペン字を学び始めて
はじめて提出した 「お手本なし」の清書です。
山下先生に教えていただくようになってから
二年四ヶ月めぐらいに書いたものです。
他の方々は、きっともっと早く
「お手本なし」の清書に取り組まれたことでしょう。
先生に入門してから四ヶ月め、
添削していただいた清書が戻ってきた際、
余白に先生からのお言葉がありました。
「 手本のない清書を書いてみましょう。
(二~三行でも構いません。
文言も何でも構いませんので。
漢字 楷書)
月例と一緒にお送りください。 」
ええーっ、お手本のない清書?
いや~ん 私は一生
山下先生のお手本の稽古だけしていたいのに。
・・・・ まぁ とりあえず、書いてみるとして
漢字・楷書だけで 何か書けるかな。
五言絶句、とか?
あ、良いことを思いついた。
いつも封筒の宛名書きで四苦八苦しているのだから
宛名書きの住所を見ていただこう。
ということで、
よく書く機会のある住所を清書して添削していただき
勝手に
“ 「お手本なし」の件は一件落着した ” つもり
でおりましたが そういうものではありません。
その後 ひらがなも学び始め、
俳句や短い詩のお手本もいただくようになり
そして 先生から
「お手本のない清書を書いてみましょう。」
と、しばしば 添削の余白に
ご指導が書き込まれるようになりました。
“ しばしば 書き込まれる ” のは
先生に言われたにもかかわらず
全く お手本なし清書を提出しなかったからです。
このような
「先生がおっしゃったことが
聞こえないふりをする。」
という学習態度は
たいへん失礼なことですので
皆さん、けっして真似をしてはいけません。
わたしもたいへん反省しております。
そして、また
何度も繰り返し お手本なしの清書に取り組むよう
言ってくださった山下先生の熱心なご指導と寛容さに
深く感謝しております。
もし、私だったら
「これこれしましょう。」 と
二、三度 言ってみて やらないようなら
「あ、やる気のない子なのね。」
と あきらめて、更に言ってあげるようなことは
たぶんないと思います。
「 お手本なしの清書、もう逃げられないな・・・」
と観念して ようやく書いたのが
上の画像の清書です。
本当に、お手本なしの清書は大変ですし
大変なわりに 気に入ったものが書けなくて
力不足をまざまざと思い知らされるし。
で、しばらく
「お手本なしの清書、しんどい。」
と思いながら取り組んでおりましたが
何年かたつうちに
「お手本なしの清書、しんどいけど面白い。」
に変わってきました。
書いてみたい詩や歌を書き留めておいたり
その詩にあった書体は何か というようなことを
いろいろと考えてみたり
お手本なしの清書を楽しんでいる自分が
今、ここにいるのが不思議です。
うまく書けないのは相変わらずのことですが
取り組むのがとても楽しい。
本日の結論
「 大変そうなことでも
先生のご指導に素直に従ったほうが
自分のためになる。 」
この歳でようやくわかったというのは
いささか遅すぎるようです。