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朝ドラとつけペン

06 25, 2017
ダイハツミゼット_枠

会報『燦』 No.206(2016.10.1) に
NHKドラマ『とと姉ちゃん』のオープニング画面に
つけペン先各種が出ていることの紹介がありました。

山下先生が 『とと姉ちゃん』をごらんになっていたのか、
それとも 奥様がごらんになって
先生に教えてさしあげたのか。

NHK 朝の連続テレビ小説、通称「朝ドラ」は
現代のストーリーも もちろんあるのですが
戦前、戦中、戦後、といった時代背景の話も多く
そうしますと その時代に合わせた筆記道具が出てきまして
けっこうな確率でつけペンが登場します。

2015年に放映された『あさが来た』 では
始末屋(倹約家)の平十郎さんの机の上に
つけペンがありました。
 ↓
平十郎さんの机上 小_枠

この『あさが来た』 というドラマは
「ヒロインが稀代の悪筆」 という
たいそう珍しい設定でした。

「手習いして悪筆を克服するのだろうか、
 それとも一生 悪筆のままで
 いろいろな不利益をこうむったりするのだろうか。」
と 興味を持って観ていました。

ところが 初めの頃こそ
字がきたな過ぎて手紙を捨てられてしまったり、
というようなことがありましたが
ヒロインが大人になってしまうと
字の稽古をした様子もないのに
人並みの字を書くようになっていて
これは納得できへんわ~とモヤモヤした記憶があります。


現在 放映中の『ひよっこ』は
東京オリンピック直前から 話が始まりましたので
つけペンが出るか出ないか微妙なところだな・・・
と思って観ております。

これまでのところ、
ヒロインが家族にあてて手紙を書く時には鉛筆、
警察で警官が調書をとる時には万年筆、
アパートの部屋を借りる賃貸契約書にサインする時にも万年筆、
と、いったところです。

(同じアパートに住む漫画家の卵の部屋には
 さすがにつけペンがありました。)

主演の有村架純さんが万年筆を使って書く場面では
有村さんのひとさし指が反ってしまうぐらい力が入っていて
「万年筆は そんなに力を入れなくても書けますよ、
 って 誰か教えてあげて。」
と ちょっとハラハラしました。


リサラーソンとインク壷

朝ドラですごいな、と思うところは
手紙や書類など
登場人物によって ちゃんと筆跡を変えているところ。

『ひよっこ』でも
ヒロインの親友の時子さんの書く手紙が
とっても豪快で 楽しいです。
私もこんな手紙が書いてみたい。
時子の手紙_枠






 
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Posted in つけペン

『 字が汚い!』

06 04, 2017

以前 『 季刊 レポ 』 というユニークな雑誌がありました。

レポと座りケロ_枠


レポ表紙_枠

その『 季刊 レポ 』 誌で
2013年 Summer 号から連載が始まった
「 乱筆乱文にて失礼いたします。」

筆者は サイバラ画伯の著書にも時々登場する
異能の編集者、新保 信長氏。

乱筆乱文連載第一回_枠

あることがきっかけで 己の字の汚さを実感した筆者が
字の上達を目指して
いろいろと努力したり 考察したり
あきらめてちょっと違う方向を目指したり
というようなことをつづった渾身の(?)連載でした。

名編集者さんだけあって
いろいろな方から話を引き出すのはお手の物だし、
素材の検証・考察も しっかりしていて面白い。

毎号 楽しみにしていたのですが
『 季刊 レポ 』 が休刊となってしまったので
連載第八回にして プツリと終わってしまったのでした。


・・・・・・・・・・と思っていたら
先日、連載に大幅に加筆・再構成されて
『 字が汚い!』 という書籍として発売されました。
ひゃっほー、これはうれしい。

『字が汚い!』-1_枠
(なんちゅう装丁だ。
 買うのが恥ずかしかったじゃないの。)


大幅に加筆されて
字の美醜に関する雑テーマについての章や
実際の字などのサンプルが増えています。

字に興味がある友人から
字についてマニアックな話を聞いている感じ、
ペン習字研修センターの新年会・納涼会で
おしゃべりする話題に共通するものがあるような・・・・・

木嶋佳苗死刑囚の字について、
また各省庁の看板については
私も あれはどうなのよ~、と思っていたので
ビシッと指摘してくれていて
うれしゅうございましたよ。

また、氏がしきりに言う
「 いい感じの字 」については
大切なテーマだと思いますので
後日 あらためて考えをまとめてみたいです。

『 字が汚い!』
字にご興味がおありの方には
面白いと思いますので
もし機会がありましたら 手に取って見てくださいませ。


この本を 通勤の電車で読もうと思ったのですが
なかなか強い印象のある表紙で
ちょっと恥ずかしかったので
カバー無しで持って行こう、と
カバーを外したら・・・・・・・・・
  ↓
『字が汚い!』-2_枠

裏表紙の方は こう ↓
『字が汚い!』-3_枠

ブックカバーをかけなければ
ちょっと人前で出しにくい本であります。



Posted in 未分類

ペン先の切手

07 23, 2016
ふみの日 文具切手2+枠  

ペン先の図案の切手が発売されました。

さじペンが並んでいる切手!
日本郵便のサイトを見て発売前から大興奮。

発売日に郵便局に駆け付けましたが
この切手を買い求めようとする人々が長蛇の列を・・・・・・
というようなこともなく
まだまだたくさん在庫があるようです。


ふみの日 文具切手3+枠 

額面が82円の方には
万年筆や封筒の図案のものがあって
こちらもうれしい。
茶封筒と白い封筒が並んでいる切手が
とてもかわいらしい。
惜しくて使えません。

好きな図案のだけ
一生分 どっさり買い込みたいところですが
そういう買い方ができないのは残念です。



ふみの日 文具切手1+枠 

この切手の発売日には
前評判の高かった例のスマホのゲームも
ダウンロード開始となりました。

知人がピカチュウの絵がついた万年筆を持っていて
とてもかわいらしかった。
洋の東西を問わず
ねずみのキャラクターは人の心を上手く掴むようです。

ポケモン万年筆+枠 


ポケモンと言えば、
背広の胸ポケットにモンブランのペンをさすことを
ポケモンと言う、と
雑誌で読んだことがあります。
ほんまかいな。





線が 浅い 深い、とは

01 01, 2016

 書初めは+枠 

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。




ペン字を学習するとき、
どうしても字形のことばかりに気を取られがちですが
それと同じぐらいに、いや それ以上に
線質というものを考えていかなければならないと思っています。

極端なことを言ってしまえば
手書きの字の持つ力は
字形よりも 線質に宿るのではないか。

字形については印刷物からでも学ぶことができますが
線質を印刷物から学ぶことは まず不可能でしょう。

入門前、山下静雨先生のご著書を拝見して感動したものですが
入門後、山下先生の肉筆お手本をいただくようになって
「ご著書に載っている先生の字を見て凄い!と思ったけど
 肉筆は こんなものじゃなかった。
 印刷では肉筆の線の凄さはわからないんだ。」
ということがわかって
ちょっと震えてしまったことをよく覚えています。

印刷のお手本でペン字を学習している方たちは
どうやって線質を学んでいらっしゃるのだろう。



しかし、字形についてのテキスト本は巷にあふれていますが
線質について触れたテキストは 現在 非常に少ないようです。
なぜならば 線質に関することを言葉で説明するのは
とてもとても難しいから。

関西の勉強会、また 東京での勉強会でも

「先生に添削していただいたときに
 線に冴えが欲しい、
 線がすっきりするともっと良くなります、
 とご指導いただくけれども
 線の冴えとは?
 どうすれば線がすっきりするのでしょうか。」

という質問が必ず出ます。

十月に東京で開催された山下先生門下の
「ペン字収穫祭」で
山下先生が
「線質を左右するもの、線質に影響するもの」
を一つ一つ挙げて説明してくださいました。

(ちなみに線質に影響するものとして
 例を挙げてくださったのは
 ・下敷き
 ・ペン先の慣れ
 ・紙
 ・スピード(書くときのスピード感)
 などです。)
   
線質について先生が講義してくださった際に
「線の冴え 線が浅い・深い」ということについて
こんなことを話してくださいました。




昔、先生が書道の師匠のところに勉強に行った時に
「山下君はスタイルもいい、上手だけど線が浅い。」
と言われた。

この、線が浅いっていうのがわからない。
どうしてもわからない。

そしたら、師匠が
それは経験でしかわからない。
経験してきてはじめてわかる、と。


それをなんとか ペン字の方で
皆さんにわかるようにお話しをしたい、
どう言ったらわかってもらえるかと
ずっと考えてきました。

先生なりに線の冴えや深みといったことについて
例を挙げてみるとすると
たとえば
「紙をたくさん重ねた上から
 すごく切れるカミソリですーっと切った線」

「やすりみたいに歯ががたがたになったもので
 がりがりってやったもの。」


その違いが
冴えた線であるか、
冴えていない線であるか、
ということではないだろうか。

切れるカミソリですーっと切ったときには
下の紙まで二枚三枚一緒に切れているわけですね。
その深さがある。
線の深みっていうのは
そういうことを言うんじゃないか。

やすりみたいなのでやったら
上の一枚もギザギザに切れてしまうし
下のほうまできれいには切れない。
そういうのは線が浅いっていうこと。





・・・・・・・・いかがです?

ものすごくわかりやすい上に
実に深い話ではありませんか?
このお話しをうかがった時には
感銘を受けすぎて
ちょっとボーっとしてしまいましたよ。

カミソリで深く切った線!

ペン字収穫祭以来  一人でこの話を思い起こしては
うむ、なんてうなづいたりしておりましたが
新年でありますし、特別お年玉企画として
山下先生のこのお話をご披露するものであります。

・・・・なんて お正月から恩着せがましいですね。

線質についてはまだ書きたいこともあるのですが
大晦日の夜更かしと
お餅、おせち、おぜんざいの食べ過ぎで
いささか頭が朦朧としていますので
また次の機会にします。

本年も、ご一緒に
ペン字の道を てくてくと歩いてまいりましょう。
どうぞよろしくご指導くださいね。



Posted in 線と形

ゼブラ ハードGペン

11 25, 2015
 
 まねきねことGペン先+枠
ゼブラから新発売になった
『 ハードGペン 』を買ってきました。

これまで いろいろなGペン先を試しましたが
ペン字の清書には使いこなせず
「私はやっぱりさじペンを使おう。」と決めていました。

ですが
「ゼブラのペン先課が
  のべ1000人の漫画家やイラストレーターからヒアリングし、
  その多くから出た要望を約4年かけて開発した商品」
http://www.zebra.co.jp/press/news/2015/0811_1.html

と聞くと やはり試さずにはいられない。

で、買ってきました。
10本入りで1500円。うっ、高い。

 腹天わんことGペン先+枠 

筆圧の弱い私が使ってみた結果ですが
Gペン先の中では いちばんさじペンに近いと思います。

ただ、一般的なさじペンに比べると
線の抑揚や表情がつけにくい。
Gペンというよりは 丸ペンのような感じ。
うんと細い線が書けるわけでもありません。

筆圧が強い方でしたら
また違う感想を持たれるかもしれません。

私は やっぱりさじペンを使い続けることにします。




こちらは 画材店で見かけて買ってきた
『 I・C プレミアムブラック TYPE 1 つけペン用 』
というインク。

わざわざ「つけペン用」とうたっているからには
さぞかし良い線が書けるにちがいない・・・・・。
 
I-C INK 箱+枠

と、大いに期待して 試してみましたが
このインクで書くと
線が太くなってしまいます。
あー、これは使えないわ。
         I-C INK 箱と瓶+枠  

瓶の形は とても安定が良くていいのですが。
( 下の写真・右側の
  PILOT の色彩雫の小瓶のような形は
  安定が悪くて、何度ひっくり返したことか。)

 インク瓶二種とスズメ+枠

で、結局のところ
いつも使っている PILOT の製図用インキに戻る。

そういえば いつぞやの関西自主勉強会でも
「いろいろ試してみるけど
 やっぱり 製図用インキに戻る。」
とおっしゃる方が多かったな・・・・。

この「いろいろ試してみたけど」というのが
とても大切ですね。
 
 インク瓶の箱とパンダ+枠
 
道具にしても 勉強法にしても 何にしても
やはり 自分で何度も何度も
試行と失敗を繰り返して
そうして 自分に合ったものを選ぶ。

試行錯誤を重ねるのは
遠回りをしているようにも思えますが、
その手間、その時間は
けして無駄にはなっていない。(と信じたい)

重ねた失敗を上手く積み重ねると
目標に近づくための踏み台になります。





「試行と失敗」「試行錯誤」、
最近では「トライ アンド エラー」というカタカナ言葉で
使われることが多く、私もそう言っていたのですが
知り合いの大学受験生に言わせると
「トライ アンド エラー」はデタラメ和製英語で
正しくは
「 trial and error 」だそうで。

まあ、恥ずかしい。
また いい加減な和製英語を使ってしまったわ。

和製英語でなくても
カタカナ語を多用するのは避けたいと
心がけているのですが
なかなか難しいところですね。



山下先生の門下生のSSさん、
SSさんは宮城で教職に就いていらっしゃるのですが
異動になられた際に 前任校の父母教師会から
感謝状が贈られました。

その感謝状を拝見する機会がありまして。

『ここだけの話ですが S先生は
 ノートのことを「帳面」と言って、
 子どもたちをとまどわせていましたね。
 「机から帳面出して」・・
 なんとなつかしい響きでしょう。』
(すみません。
 あまりにも感動したもので勝手に感謝状から引用。)

うーん、「帳面」か。
SSさん かっこいい!
「帳面」という言葉を教えてもらった
SSさんの教え子の皆さんは幸せ者ですよ。

私もこれからは 「ノート」なんて言わずに
「帳面」と言おう。

「チケット」なんて言わずに
「切符」と言おう。

「ベビーパウダー」なんて言わずに
「天花粉」と言おう。

・・・・・ などと エラそうなことを言っていますが
ブログのタイトルがすでにいい加減な英語のタイトルだ。
(あ、また「タイトル」なんて言っちゃった。)




Posted in つけペン
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